練習で何倍もうまくなるためのテニスノートのつけかた⑨
2016/01/20
ポイント『反省するのはそこそこに』
前回では、メンタルの弱さにつながる心のくせを、技術的なポイントに具体的に集中していくことにより、『いま』『ここ』に意識を向けていくように解説しました。
今回は、その具体的に決めたポイントを、練習でより効率よく修正していくために、どのように取り組んでいけばよいのかを解説したいと思います。
反省することは大事?!
練習や課題に取り組む際に、ミスをしたり、メンタル的な弱さが出た時に、それを反省することはとても必要なことです。
振り返りをしなくては、改善がされていかないのも事実です。
ただ、一方で、必要以上に考えすぎるのもよくないと考えます。
というのも、必要以上に悩んだり、考えすぎてしまうと、最終的に『自分はできない人間である』と自分のことを決めつけてしまい、そのイメージが焼き付いてしまいます。
そのイメージが焼き付いた先には、実際の試合で
『このショット入らないかもしれない』
『このシード選手には無理だろう』
等のように、自分のメンタルを下げてしまったりする方向へつながっていきます。
そして、落ち込むときには、だいたいが自分の心のなかで、何かと比較をして落ち込んでいます。
「あのレベルの選手とくらべて自分はできない」
「このショットができる人に比べて自分はできない人間なんだ」
というように考えていると思います。
このように考えている前提には、
「あのレベルの選手になれば、自分はできる人間である」
「このショットができる人はできる選手である」
という前提があります。
ただ、この前提があると、実は終わりがないのです。
というのも、もし自分がその比較対象のレベルの選手になれたとしたら、この前提で考えてしまうかぎりは、またその上のレベルの選手と比較してしまうからです。
では、極端な例を考えてみたいと思います。
世界のトップ選手はこのような前提で考えているでしょうか?
彼らは、おそらく自分の技術の改善点や、なおすべきところが見つかったら、むしろそれを喜んで取り組むでしょう。
それに取り組むことによって、また新しい自分になることができる、素晴らしいゲームができる、というようなポジティブな姿勢で取り組んでいると思います。
ここで、考えてしまいがちなのは、『彼らは別だから』と思ってしまいそうです。
少し掘り下げてみましょう。
彼らはトップ選手だからそのような考え方をしているのか
あるいは
彼らはそのような考え方をしているからトップ選手なのか
おそらく、後者です。
つまり、考え方という『プロセス』がトップ選手という『結果』を生み出しているのです。
そして、考え方を変えることは、誰にでもできます。そして、いつからでもできます。
今、この瞬間から、あなたにも変えることができます。
そして、その瞬間を積み重ねていくことで、結果が変わっていきます。
この瞬間から、考え方や見方を変える努力をしましょう!私はあなたを応援しています。
今回は、練習で改善していく際の注意点を解説しました。では、次回、どのようにして、取り組むようにすると良いのか、解説したいと思います。