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テクニックコラム『力を抜くとはいったいどういうことなのか?? 』【テニス上達コラム】

      2017/01/29

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前回のコラムでは、ラケットの操作感覚についてお伝えさせていただきました。

今回は、『適当に打てない』3つめの理由、『体の感覚がよくわからない』について深掘りしていきたいと思います。

この3つめの、『体の感覚がよくわからない』というのは、いわゆる『力を抜く』『脱力する』という意味につながってきます。

みなさんは、コーチや周りの方から、『力を抜きましょう』とアドバイスされたことはありますでしょうか?あるいは、ご自身で『力が入っているな』とか『力を抜こう』とトライされたことはありますでしょうか?

おそらく多くの方が、ご経験があるのではないかと思います。

でもこれってすごく難しいことだと私は考えています。

少し話はずれますが、実は私は色弱です。小さい頃、色弱と診断されてきました。そのため、どうやら人と見えている世界が違うようです。(もし色弱がどんな感じか知りたい方はこちら!)
http://eyemedia.jp/entertainment/%E8%89%B2%E8%A6%9A%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%88%E6%96%B9/

私は、私なりの世界で色が見えているのですが、人の目には違った世界が見えているようなのです。

そのため、私には、色覚が正常の人が見ている世界を体験したことがないので、その世界がどんなかは、想像してもわからないわけです。

(ちなみに、ある人からは、『色のある世界は毒々しい感じを受ける時があるから、むしろ、色弱の人のほうがきれいな世界なのかもしれない、と言われました。モノは捉えようですね!!)

ということは、自分が体験したことのない感覚というのは、未だ体験したことがないため、正解がわからない、ということになります。

つまり、自分が『力を抜いた』と思っている状態が、果たして本当に力が抜けているかどうかはわからないからです。

そして、ゴールとなる状態が、もしこれまで自分が感じたことのない状態だとしたら、それをイメージすることがひじょうに難しいのと同時に、『力を抜く』ためにどうすれば良いのかが、わからない、ということがあります。

つまり、たどり着くべき目的地も手探りで、加えてたどり着くための地図や手がかりもない状態で進まなければならないわけです。

これが、『力を抜く』ことの厄介なところです。

あなたも、自分ではやっているつもりなのに、人から『力が入っている』と言われたことはありませんでしょうか?

私はたっっっくさんあります。自分では、力を抜いているつもりなのに、人から『力んでいる』とたくさんたくさん
言われました。

当初は『自分は力を抜いているのに、何を言っているんだろう?』と思ったりしました。ですが、徐々に『これだけ言われるし、成果も上がっていないのだから、もしかしたらそうなのかもしれない』と思うに至りました。

そして、その目的地も分からず、地図や手がかりもない状態から、色々な人から
ヒントをいただき、自分で試し、少しずつではありますが、今進んでいると感じています。

次回のコラムでは、そのためのアプローチ方法をご紹介していきたいと思います。

(続く)

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