覚悟を決めてメンタルを強くする
ポイント『リスクを背負って覚悟を決めよう』
たくさん練習をしていたり、試合をしていると、色々な課題が出てくると思います。
中には、技術的な課題もあれば、一方で戦術面での課題もあるでしょう。また場合によっては、メンタル的な課題もあるかもしれません。
多くの課題が出てくると、果たしてどれから手を付ければよいのか、わからなくなることはありませんでしょうか?
私も、そのような想いを持っていました。
ある日はフォアハンドが気になるのでその練習をし、次の日になるとサービスが気になるのでその練習をしたり、という具合でした。
また、一つ一つの課題がバラバラに存在している感じで、それらがどうつながって、試合に結びついていくのか、また、技術の練習をしたとしても、それを果たしてどのようにしていけば試合につながっていくのか、というイメージが湧いていませんでした。
いつまでにやるのか?
そのようなときに、していただきたいことは、『いつまでにどうなりたいか』を決めることにあります。
このような目標設定をする際には、このように『期限を決める』という話はよく出てくるので、すでにご存じの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、本当にそれを覚悟を決めて行っていらっしゃるでしょうか?
私も、目標設定をしたときに、期限を決めました。ただ、いま思うとそれは、「この時にこうなっていたいなぁ」という願望であって、覚悟を伴うものではありませんでした。
ですが、覚悟を伴っていない期限では、なかなか目標を達成することはできません。
ここで覚悟を決めて期限を定めることの意味を説明したいと思います。
当たり前のことですが、時間には限りがあります。
目標までの時間までの練習できる時間は限界があります。そして、大切なことは、その時間をどのように使っていくのか、ということです。
そして、その時間をより意味のあるものにしていくためには、課題の取捨選択をしていくことが必要不可欠です。
あれも、これも、と求めてしまっては、どれも中途半端に終わってしまいます。
取捨選択をするということは、ある意味では可能性や望みを断ち切っていく、ということを意味します。
たとえば、あまり強いボールを打つのが得意でない選手が、短期間で勝つためには、「強いボールを打って、せめて勝てるようになるかもしれない自分」というのを諦める必要があります。
ですが、覚悟をもって期限を決めていないと、どうしてもその可能性を捨てきれません。
「もしかしたらこうなれるかも」「あわよくばこうなれるかも」という想いをどうしても断ち切ることができないので、練習においても、課題が散漫になってしまう可能性が高いです。
その結果、メンタル的にも弱みがでてしまいます。
では、どのようにすれば覚悟をもって取り組めるのでしょうか?
何か代償を払う覚悟があるかどうか
私からの提案は、もしその期限までできなかったら何かあなたの大切にしていることや、好きなことを諦める、という約束を立てていただきたいと思います。
それはどんなことでもかまいません。ただ、あなたが直感で決めていただければと思います。
たとえば、毎晩ビールを飲むのが好きだとしたら、もし期限までに達成できなかったら、それをやめることを約束しましょう。
たとえば、買い物をするのが好きだとしたら、もし期限までに達成できなかったら、それをやめることを約束しましょう。
何か代償を払う覚悟を決めることで、あなたの決めた期限があなたにとって本当に意味をなしてきます。
そして、そうして決めた目標と期限こそが、あなたのメンタルを強くしていくのです。