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『ベイビーステップに学ぶテニス上達法』その15:諦める心はどこから?

      2016/01/20

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漫画「ベイビーステップに学ぶテニス上達法』⑮

 

今の俺じゃ難波江くんには勝てない。。

 

 

難波江くんとの勝負、一時は自分の強みである、『眼』でポイントを取ったものの、難波江くんの底力に飲み込まれます。

球威には対応できるもののジリジリ追いつめられ

毎回ボレー勝負に持ち込むのも難しく

他に自分の強みで勝負する方法が見つけられません。
今の自分には難波江くんに対抗できる武器がないのを見せつけられます

そのうえ、さらにたたみかけるように難波江くんに展開され、あきらめかけます

 

これでもダメ

 

あれでもダメ

 

こうしてもダメ
そんな圧倒的な強さを持つ相手と戦うと、その場から逃げ出したくなります。

 

今の自分の足りなさを見せつけられ、

これまでやり残すことのない日々を送ってきたのに、まだ足りない。

あまりに遠い壁にメンタルがくじけそうになります

 

 

諦めかける心

 

 

人には、なぜ諦める、という発想が出てくるのでしょうか?

人が、太古から進化した過程を考えると『諦める』という発想が人に備わっている、ということは何かしら意味があるはずです。
諦める発想は、

目標を追い求めたが、無残な結果に終わったり、

不可能だと判断したり、

追い求めても、無理だと思ったり

した時に『諦める』というメンタルが顔を出すのだと思います。
自分の中に、何人かの人格があると想像すると、諦める心を操っている自分は、

『いまのあなたのやっている方法でその目標達成できますか~?』

『あなたの能力でそれって達成できますか~?』

『そもそもそれって本当にあなたにとって必要ですか~?』

という疑問を投げかけているのでしょう。
こう捉えてみると、ある意味では

『目標を達成するために、今のままの方法ではうまくいかないから、方法を変えたほうがいいよ』

という、アラームを鳴らしてくれているようにも感じはじめます。

 

 

この場で考えつくほどの策じゃどうすることもできないんだ

 

このアラームと、ナッちゃんの応援を受け取ったエーちゃんは、まさに取り組む方法の転換を図ります。

基本的に試合というのは、自分のできることを使ってどう戦うか、を考えるものだと思います。

そして、まさにエーちゃんは、これまで堅実に、自分のできる技術を使ってどう戦うかを考えてきました。

 

でも、その方法では無理だ、というアラームが鳴ります。

そこで、ナッちゃんの応援を受け取ったエーちゃんは、取り組む方法を変えてみます。

 

いまは、できないことでも、難波江くんに勝つために必要なこと、できるべきことはなにか、という視点で取り組み始めます。

 

これまでよりもさらに高い精度でボールをコントロールし、より高いステージで試合をしようとします。
そうすると、そのレベルでの視点にたったときに、必要な世界が見えてきます。
これまでのストロークの精度では必要とされなかったボールとの距離感の微調整が新しい課題として浮き上がってきます。

 

この視点は、もし、エーちゃんが途中で諦めていたら、決して見えてこなかったでしょう。

一見、無謀に見えるようなショットも、難波江くんに勝つために必要なレベルのショットを打っている、という視点で捉えたら、

『では、そのショットを入れるために何が必要か』

という具体的な課題になってきます。
諦める心は、今のやり方を方向転換したほうがよいかもしれない、というサインと受け止めて、チャレンジするメンタルで取り組むと、新しい方向性が見えてくることがわかります。

 

 

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 - 『ベイビーステップ』に学ぶテニス上達法