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練習で何倍もうまくなるためのテニスノートのつけかた②

      2016/01/20

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 ポイント『自分のプレーの展開を知ろう』

 

前回の解説では、日々の練習の中で気づいたことや改善するべきことについて、『なぜ』を繰り返すことを解説しました。

今回は、プレースタイルや展開の把握について解説したいと思います。

 

 

みなさんは、自分のプレースタイルというのは明確にお持ちでしょうか?

たとえば、フォアハンドが得意な選手、ボレーが得意な選手、あるいはとにかく走ってつなぐ選手、様々なスタイルがあります。

 

 

実際にコーチングをしていて

「どんなプレースタイルで点を取るの?」と聞いた時に、返ってくる答えとして、

「とにかくつないで、チャンスが来たら攻めに行く」

とか

「つなぐボールはつないで、攻めるボールは攻める」

といったように、少しあいまいになってしまうケースが多いです。

 

 

ですが、このプレースタイルというのは試合をしていくうえで、ひじょうに大事な要素になってきます。

 

 

受験にたとえてみましょう。

 

受験をしようとしたときに、あなたの得意科目や、得意な分野を考えると思います。

そして、得意な科目と、受験したい学校の過去の試験を照らしあわせて、傾向や対策を練ります。

自分の得意な科目の中で、特に強い部分や弱い部分、また、過去の試験でよく出ている部分等をよく検討します。

そのうえで、自分の強いところをさらに強化し、弱いところを改善していく、という作業をすると思います。

 

 

テニスの試合では、同じようなことをプレースタイルに落とし込んでいくわけです。

 

 

自分の強いところ、得意なところはなにかを、技術的な部分、メンタル的な部分、フィジカル的な側面から考えます。

そのうえで、自分の得意なところや強いところを出来る限り使って、試合を行うようにするわけです。

それがプレースタイルにつながっていきます。

 

 

たとえば、私の場合は、サービスとフォアハンドが武器でしたので、

・まず、サービスを相手のバックサイドにコントロールし、

・相手から返ってきたボールを、可能な限りフォアハンドで相手のバックハンドにコントロールし、

・相手のバックハンドとこちらのフォアハンド(または回り込みフォアハンド)で打つ展開に持ち込み、

・回り込みの逆クロスで相手を外に追い出したら、

・回り込みのフォアハンドのストレートで勝負する

という具合に考えていました。

 

 

このように考えていくと、実際の試合の場面でも、迷いがなくなってプレーができます。

 

 

やりたいプレースタイルができているか?

ただ、実際の試合やポイントの場面で、そのようなプレースタイルができるかというと、相手がいるスポーツなので、なかなかそうは行かないのが実際です。

また、自分ではできていると思っていても、実際はそうでなかったりしているケースもあります。

 

 

実際に私も、ある試合で自分ではきちんと相手のバックハンドにコントロールしているつもりだったのに、実際にはけっこうフォアハンドで打たれていた、というケースがありました。

 

 

そのようなときこそ、ノートの出番になります。

 

実際には次の図のようにノートに落とし込んでいきます。

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なんとなくお分かりいただけるかと思いますが、

・番号が書いてある場所が、ボールを打った場所
・番号が打った順番

になります。

 

この図でいくと、
①サービス
②相手のリターン
③フォアハンドでストレートへ
④相手のバックの返球
⑤甘くなった相手の返球をさらにバックへ
⑥相手のバックハンド
⑦相手のバックハンドがネットミス
という具合になります。

 

 

このように実際の展開を書いていくと、この時に攻めこまれている、とか、相手のバックハンドにきちんと展開できていない、などのように、自分の行いたいプレースタイルと実際に展開との違いを把握することができます。

 

 

また、あわせて、ノート上で考えることで、どのような展開に持ち込めばいいのか、新しいプレースタイルを確立していくためにどのようにすればよかったのか、という部分をじっくりと考えることもできます。

 

 

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 - 戦略・戦術・ショットの選択, 試合で強くなるための練習法