online tennis lesson

オンラインでテニスレッスン

*

今と違うプレーやショットをどのように練習していくか??

   

LongBanner-800-200.jpg

 ポイント『練習の目的を整理する!』

 

リスクを負わないようなショットの選択をしていくのはわかったけれども。。

 

今回は、このブログをご覧になられている方から、以下の様なご質問をいただきましたので、そちらをご紹介したいと思います。

 

九州にお住まいのTさんからです。

「試合の場面で、リスクとリターンを考えながら、ショットを選択していくべきなのは、よくわかりました。

自分も相手が前に出てきた時に、パッシングで抜くという選択肢が有るとして、リスク回避を考えると毎回ロブを選択します。

リスクとリターンを踏まえるとこの考え方で問題ないと思うのですが、それでその場はしのげるとして、パッシングは打たなくて良いのでしょうか?その練習をしなくて良いのでしょうか?

というご質問をいただきました。

 

この質問にお応えしていきたいと思います。このご質問は、一つ一つの練習をどのように位置づけて、関連付けていけば、試合につながった練習になるのか、といった方の質問にもつながります。

 

その練習をなんのために行うのかを理解する

 

まず、このような疑問を持たれる方は、十分にお分かりのこととは思いますが、想いを共有するためにも、改めて確認したい点があります。

 

テニスの練習をしていく時には、その練習がなんのための練習なのかを考えるようにすることが大切です。一つ一つの練習を日々行っていくうえで、その練習を何のために行っていて、試合のどの場面でどのように活かすことができるのかをイメージすることがひじょうに大切なことになります。

 

練習環境などは誰にも平等ではありませんが、時間は誰にも平等にあります。その時間をどのように使うか、で、あなたの未来は大きく変わります。

練習の一つ一つ、一球一球をより意味のある、濃いものにするために、一つ一つの練習を何のために行うのか、という考え方をしっかり理解しましょう。

 

できないことをできるようにするものか、できることをどう使うか

 

そのうえで、いま行っている練習や、行おうとしている練習が、以下のどちらに該当するのかを整理しましょう。

 

『できないことをできるようにするための練習』

いま不安定な技術や、苦手なショット、できないショットをできるようにするための練習と位置づけます。基本的には、シンプルな球出しや、ドリル練習が中心となります。あまり複雑な状況ではなく、簡単なボールを反復して打ちながら、身体の動かし方を改善していくことで、自分の課題となっている技術を克服していくためのものとなります。

たとえば、いまストロークが、つなげることが中心になってしまい、こちらが優位に立てるような状況を作るショットにまだ自信がなかったり、安定しなかったりする場合には、まずこの「できないことをできるようにする」練習で、そのショットを培っていきましょう。出来る限り、シンプルな球出しで、自分の身体の動かし方だけに集中しやすい練習メニューにすることがひじょうに大事になってきます。

 

 『できることを使ってどう戦うかを深めるための練習』

自分が培ってきた技術で、どのように戦っていくかを考えていくための練習となります。ラリー練習やゲーム練習がメインとなり、基本的には状況を判断する力と、選択していく力を磨いていくことが目的となります。『できないことをできるようにする練習』で培ってきた自分の引き出しの中にある技術を、どう使っていくか、というのがポイントになります。

上の例でたとえるならば、シンプルな練習で培った「こちらが優位に立てるようなショット」をラリーやゲームの中で、どの場面でどのように使っていくかの判断力を正確なものにしていくのが、この練習の目的となります。たとえば、相手から深いボールを打たれて、追い込まれた時にその状況で自分のショットのリスクを考えた時に、最も適切な選択はどのショットを打つことなのか、これらをいまの自分の持ち駒として持っているショットから、最も適切な選択をしていく訓練をするためのものとなります。

 

まず、今からする練習がどちらに該当するのかを整理して考えるようにしましょう。

今できないことをできるようにするためのものなのか、あるいは、今できていることを使ってどう戦うかを考えるための練習なのか、そのどちらをいまやろうとしているのかを考えることで、その練習の目的が明確になってきます。

 

LongBanner-800-200.jpg

 - 戦略・戦術・ショットの選択, 試合で強くなるための練習法