メンタルコラム5【テニス上達コラム】
2017/01/29
前回のコラムでは、過去の失敗経験を成功体験で塗り替えていく部分について解説させていただきました。
1.改善途上の技術を磨き、ミスの原因を無くすと
2.成功体験が増えていき、
3.不安が減っていく
という好循環になっていく、という流れでした。
ここまでで皆さんも、『不安』を生み出しているのは多分に技術力に占める部分が大きい、という点について、共感をいただいてきたのではないでしょうか。
では、技術力が上がってくれば『不安』が無くなるのか、というと、一概にそうシンプルなものでも無い、というのが現実です。
このあたりについて、もう少し詳しくお伝えさせていただきますね。
技術を改善していくためには、そのミスがなぜ生まれたのか、という原因を追求していく作業が生まれます。
最初は、原因追求をしていても、なかなか結果に結びつく原因にたどりつかないかもしれません。
あるミスをして、Aという原因かな、と思って、それを意識して修正してもまた同じようなミスをしてしまったり。
ですが、原因追求を繰り返していくと、あるミスが生まれ、その原因と思われることを意識・改善した時に、結果に変化が出る時が現れます。
たとえば、ミスをした時に『あ、今のはボールとの距離感がこうだったからだ』という確信が出てきます。
そうしてくると、今度は逆に『こういう状況だと、こういうミスが生まれやすい』というように、今の状況と今の自分の技術力だと、こういう結果が出るだろう、ということが見えるようになってきます。
『不安』というのは、この先どうなるか分からない、という想いから生まれてきます。
ですが、もし今の状況から結果が予測し得るとしたら、どうでしょう。もちろん全く不安がなくなる、ということは無いかもしれませんが、不安がありながらも、予測し得る状況・結果にするために行うべきことに注力しよう、という姿勢になるのではないでしょうか。
(続く)