ゲームの中でセカンドサービスが大事な理由
2016/01/20
ポイント『自信のあるセカンドサービスを身につけると勝てる!』
練習を行っていくなかで、果たして何の練習が最も大事なのか、ということを聞かれる時があります。
そのようなとき、私は迷わずセカンドサービスが大事です、と答えます。
実際にフェデラー選手も練習の中で最も練習時間をさくべきなのは、セカンドサービスです、と言っているようですね。
それでは、なぜセカンドサービスが大事なのか、少し考えてみましょう。
キープするための鍵となるショットである
やはり、ゲームを行っていく上で、大事になってくるのは、サービスキープになります。
サービスゲームは、こちらからゲームを始められるので主導権を握った状態でスタートしやすいですね。
では、主導権を握ってゲームを展開するために、その確率をざっくりと考えてみましょう。
みなさんはファーストサービスの確率はどの程度でしょうか?
だいたい50%~60%程度でしょうか。
そうしますと、だいたい2本に1本はサービスゲームの中でセカンドサービスを必ず打つ、ということです。
ここでもし、セカンドサービスの確率が50%だとしましょう。
そうすると、必ず4本に1本はダブルフォルトをしてしまうことになります。
つまり、0-15からゲームを始めているのと同じことになってしまいます。
これがセカンドサービスが入る確率ではなく、セカンドサービスからスタートしてポイントを取る確率が50%だとしても、結果は同じことになります。
実際に確率を数えている選手は多くないかもしれませんが、ダブルフォルトにしろ、セカンドサービスからスタートしたラリーでポイントを落としているにしろ、セカンドサービスが絡んだポイントでポイントをどれくらい取れているか?と考えてみると、50%は超えているでしょうか?
そう考えると、サービスキープのためにセカンドサービスがとても大事になってくるのがわかると思います。
重要な場面で打たされることが多い
そして、1セットというゲームの流れの中で考えても、重要な場面で打たされることが多いのがセカンドサービスです。
例えば過去に、リードしていたのにダブルフォルトをしてゲームの流れが変わってしまった、ということはありませんでしょうか?
逆に、相手とシーソーゲームだったのに、ダブルフォルトをして突き放されてしまった、ということはありませんか?
先ほどの話とも関連してきますが、サービスキープというのは試合に勝つためにとても大事な要素になってきます。
たとえば、
・相手のサービスを1ブレイクしたあとのこちらのサービスゲーム
(例:3-2や4-3でのサービスゲーム)
・逆にキープ同士で進んでいる時のこちらのサービスゲーム
(例:3-3や4-4でのサービスゲーム)
このゲームをきちんとキープできるかどうかで、ゲームの流れというのは大きく変わってきます。
そして、この大事なサービスゲームで、だいたい起こるのがピンチの場面です。
こういうゲームになると、確率で考えても、メンタル的に考えてもピンチが訪れます。
そしてそれは、ほぼセカンドサービスの場面になります。
たとえば、15-30の時に打たされるセカンドサービス。
たとえば、デュースが続いた後で打たされるアドバンテージサーバーの時のセカンドサービス。
思い返していただけると、必ずこういったゲームの中のピンチの場面ではセカンドサービスが関係してくると思います。
ですので、ここできちんと入るセカンドサービスが打てるか、コントロールしたセカンドサービスが打てるか、というのはゲームの流れを左右するとても大事な要素になってくるわけです。
セカンドサービスに自信を持てると他にも良い影響がある
そして、最後にセカンドサービスに自信を持てるとどのような事態になってくるでしょうか?
もしあなたが、100%入って、しかも自由自在にコントロールできるセカンドサービスを持っていたら、と想像してみてください。
まず、ファーストサービスを打つときに、思い切り良く攻めることができるのではないでしょうか?
セカンドサービスが入るという自信があれば、ファーストサービスでもし少しリスクを負っても簡単にポイントを落とさない、という気持ちになることができます。
ですので、ファーストサービスで思い切って挑戦することができますね。
結果として、ファーストサービスでポイントを取る確率も上がってくると思います。
そして、そうなってくると、サービスキープする確率が上がってくるので、リターンゲームでも思い切り良く挑戦することができてきますね。
以上のように、セカンドサービスがゲームの中で大事な理由を解説してみました!
みなさんも確率の高い、コントロールしたセカンドサービスを打って、ゲームの主導権を握りましょう!