練習で何倍もうまくなるためのテニスノートのつけかた⑫
2016/01/20
ポイント『練習計画をつくろう』
これまで、テニスノートをつけていく際の色々な注意点を解説してきました。
箇条書きにすると、
- なぜを繰り返す
- 自分のプレースタイルを考える
- プレースタイルと、試合の局面を想定して、練習方法を考える
- 個別ショット練習、ドリル練習を行う
- それぞれの練習を行うときの考え方
- 優先順位をつける
といったことを解説してきました。
しかし、これらのことを全て一気によくしていくことはなかなか難しいです。
また、試合までの時間も限られている中で、着実に成果を出していく必要があります。
そこで、せっかく前回の解説で、『優先順位をつける』ことを行ったので、それらをもとに練習計画を練ってみましょう。
プレースタイルに必要なピースを洗い出す
練習計画を練っていく時に、まずプレースタイルや局面の回で解説したことを踏まえて、自分が試合でどのようなプレースタイルを実現したいのかを決めましょう。
そして、そのプレースタイルを実現するために、必要なショットや、フットワーク、判断力、メンタル面等、いま足りていない点を整理するようにしましょう。
パズルに例えると、実現したいプレースタイルが最後に出来上がる絵であり、必要な各個別のショットやフットワークなどは、パズルの各ピースになります。
そして、まずは、絵を描くために、必要なピースを全て洗い出すようにします。
ここで、大事になってくるのが想像力です。
自分がこのショットをできるようになったら、実際にプレースタイルが実現するのか、足りない点はないのか、を想像しながら、足りないピースを埋めていくようにしましょう。
もちろん、いま自分ができていないことなので、『何が足りないのか』がわからないことも有ると思います。ただ、出来る限り想像して、足りない点がないかをチェックするようにしましょう。
絵が完成するまでの道筋を描く
必要だと考えるピースが洗い出せたら、そのピースをパズルにはめていくための計画をねりましょう。
ここでのポイントは、『簡単なことから着実に積み上げていく』ようにしましょう。
たとえば、プレースタイルに必要な個別ショットができていないのに、いきなりドリル練習を行っても、なかなか効果を発揮することは難しいです。
まずは、簡単なことを達成することを目標にして、徐々にレベルをあげていくように計画を立てましょう。
具体的には、
- 個別ショット等のシンプルな練習
- ドリル練習
- メンタル的なプレッシャーをかけてドリル練習(●球連続入るまで、等)
- 実践練習
というように、1→2→3→4という順番で計画を立てていくと良いでしょう。
まず個別ショットをできるようにし、
できるようになったら、ドリル練習を行い、
ドリル練習である程度できるようになったら、メンタル的なプレッシャーをかけ、
さらに実践練習の中で、そのプレースタイルができるようにしていく。
というようなかたちになります。
そして、これらを実際のスケジュールに落とし込んで行きましょう。
試合までの期間で、いつまでにどのレベルに達成していたいのかを、練習する頻度等も踏まえた上で、落とし込んで行きましょう。
その際に、あまりぎりぎりのスケジュールにしてしまうと、間に合わない可能性もあるので、必ず少し余裕をもたせるようにしてください。
次回は、プレースタイルを決めていく際や、スケジュールに落とし込んでいくときに、意識していただきたい考え方について解説します。