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テクニックコラム『手に入れた技術を放棄する時 』【テニス上達コラム】

      2017/01/29

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前回のコラムでは、『当てに行く』のではなく、『振り抜きに行く』アプローチをご紹介しました。

ただ、ご自身で意識してみても、果たして今自分がやっているのが、『振り抜きに行く』ことができているのかどうか、というご意見もあると思います。

もし、きちんと振り抜きに行けた場合、おそらく打った感覚がこれまでと異なってくるはずです。私がレッスンでやらせていただくと、起こる反応は、半分くらいがびっくりしたような反応をされます。こんなに簡単にボールが飛ぶのか、といった驚きです。

もう半分くらいの方は、『これでいいのかな』という反応です。これまでの打ち方と違い、一生懸命振っていないのにボールが飛んでいるので、少し戸惑いが出ます。

ですが、それで問題ありません。

『達人のサイエンス』という本があります。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4531080785/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4531080785&linkCode=as2&tag=onlinetennis-22

この本には、マスター(達人)になるために、どういうマインドが必要か、またどういうステップが必要になるのか、という内容が書かれているのですが、その中に、『自己を明け渡す』という内容があります。

成長していく過程で、必ず『プラトー』という停滞期があります。マスターになるには、その過程をも楽しむ意識で取り組んでおり、そのプラトーを脱するために必要となるのが、『自己を明け渡す』行為になります。

『自己を明け渡す』とは、それまで培ってきた自分の経験や知識を一旦放棄しなければならない時が来る、と言っています。

『達人の旅では、次の段階に進むために、ようやく手に入れた技量を放棄しなければならない時が必ずやってくる。慣れて楽になってからなかなか上達しなくなったときこそが、その時期である。』
(達人のサイエンス,ジョージレナード,平成6年)

もし、あなたが思い当たるところがあるとしたら、あなたはおそらくこれまで練習してきて、ひとまず面を合わせてラリーができるようになったり、ボールをコートに入れるようになってきたりしたのだと思います。

ですが、そのままの技術では、残念ながらスイングできるようにはなりません。

ぜひ思い切って、これまでの技量を一旦放棄し、新しいステージにステージアップしましょう。

(続く)

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 - 技術, サーブ