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『自ら動く』選手に育てるための教え方⑤『最速でうまくなるには??』

      2016/01/20

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『自ら動く』選手に育てるための教え方⑤

ポイント『成功体験と高い集中力』

 

先日レッスンをしていて、ボレーがなかなか上達しない場面がありました。

ボレーの練習の時には、少しずつグリップや打ち方が安定してきて、良いボールが打てるようになってきたのですが、しかし、ゲームになるとフォームがバラバラになってしまいます。

けっこう練習の時は、良い感じがありましたので、なぜそれがゲームでできないのか、疑問に思いました。

指導をしていて、みなさんも

「なんでこれさっきまでできていたのに、できないのかな?」

と思うことありませんでしょうか?

 

余裕が無い!

 

私もはじめはそう考えていました。

また、さっきまでできていたのだから、もう少しやればできるだろう、という想いもいただきました。

ただ、自分の過去を振り返ると、技術練習で少しうまくいったものの、そのあと試合でうまくいかなかったときに、そのままでうまくいったケースがあまりなかったな。。。と思うに至りました。

そこで、レッスンを受けていた皆さんと少し意見交換をしてみると、皆さんが口にしたのは、

『余裕が無い』

という一言でした。

たしかに!!

そう言われれば自分にも覚えがあります。

練習ではその技術だけを考えていればよいので、集中して練習ができますが、試合ではとてもそんな余裕はありませんでした。

そして、そのままなんとなく過ぎてしまうと、せっかく練習で覚えかけた感覚も身につかずに終わってしまうケースもありました。

このように問題が設定できれば、あとは整理するのみです。

意識していた練習が無意識でもできるようになるまで反復すればよいわけですが、さらにもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

 

どうすれば、できるだけ短期間で無意識でできるようになるか?

 

ただ、反復すればよい、というのでは、面白みがないので、

「では、どうすればできるだけ短期間で無意識にできるようになるか?」
という課題設定をしたいと思います。

そう考えた時に、考えるべきことは大きく2つだと思いました

①できるだけ多くの成功体験を積む
②できるだけ高い集中力を継続するようにする

という2点です。

 

①できるだけ多くの成功体験を積む

 

まず、ひとつめはできるだけ多くの成功体験を積むことです。このポイントは、練習のメニュー内容が大きく影響してきます。

克服したい技術課題に対して、最もそこに集中しやすく、かつ、乗り越えやすいメニューを作ります。

たとえば、今回のボレーのメニューで行けば、
シンプルな球出しで打ち方の確認

シンプルな球出しでFB交互に打ち、打ち方の確認

シンプルな球出しで、FBランダムに出し、打ち方の確認
という具合に、少しずつレベルをあげていきます。

そして、1つずつ成功体験を積んでから次のステップに進むようにします。

 

②高い集中力をもって望むようにする

 

じつはこの2つめが、簡単なようで難しいと思いました。

というのも、人はあまりに難しいとつまらないし、あまりに簡単だとつまらない、と感じるからです。

今回のケースですと、「簡単だと感じる」状態である程度反復しなければならないのですが、意識してできている状態から、意識しないでできる状態に早くもっていくために、そこで集中力を持続することがポイントになると思います。

そのためのポイントは、ゲームと今やるべき練習とをつなげる作業になってくると思います。

たしかに、今からやる練習だけを見ればできるかもしれませんが、果たしてゲームでそういうパフォーマンスができるか、という視点にプレイヤーに立ってもらうことで、同じ視点を共有し、練習の必要性を再認識してもらうことが可能になると考えています。
もしも、練習ではできるのに、試合でなかなか技術を発揮できていない選手がいたら、試してみてください!

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 - 自ら動く選手になるための指導方法