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『自ら動く』子供に育てるための教え方①

      2016/01/20

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『自ら動く』子供に育てるための教え方①

ポイント『その気にさせる』

先日、こんなことがありました。

レッスンを始めた当初、なかなかいいスイングができない生徒さんがいました。

どうしてもボールにラケットを当てたいがために、手先でラケットを操作しようとしてしまうのです。
そして、その子はレッスンに対してもどちらかというと消極的で、なにか都合をつけては、休もうとすることもありました。

そんなことを思っていた矢先、お母さんからその生徒が
「おれ、ちょっとうまくなったかも。なんかあのコーチわりといいかも」
としゃべっていた、ということを伝えていただきました。

レッスンに対して、少し前向きに捉えるようになってくれたのかと思い、嬉しくなった出来事でした。

では、なぜその生徒はそのような気持ちになれたのでしょうか?

 

なぜその気になったのか

 

振り返ってみると、その会話がされた前のレッスンでおこなったことにヒントがあるように感じています。

そのレッスンでは、その生徒のスイングの力みの感覚が改善してきているのを感じました。

そこで、そこを徹底的にほめました。

「あれ?なんかスイングいいんじゃない?!」
「ほら~、なんかかっこいいよ!」
「きれいなスイングになってきたね~」

おそらく、あまり表情には出ていなかったものの、それが嬉しかったのだと思います。
それに加えて、その生徒自身でも、自分が少し上達していることが感じられたのだと思います。

知ってるよ。褒めたらいいんでしょ

 

世にある多くの本に、「子供は褒めて伸ばそう」ということが書いてあると思います。

そして、ほめて伸ばそうと思っていらっしゃる方もたくさんいるのではないでしょうか?

ですが、ただ褒めるだけで、子供が自ら動くようになるのでしょうか??

 

実は子供はよくわかってる

 

自分の経験でも言えることですが、子供は案外と大人のことをよく見ているものです。
そして、本当は思っていないのに、それをほめても子ども自身の実感が伴わないので、ただその場で「ほめられた~」だけで終わってしまうでしょう。

ですので、子供を褒める時に私が意識して行っているのは、「自分が本当に素晴らしいと思ったことを褒める」ということです。

本当に自分が思っていることは、必ず子供にも伝わりますし、自分が疑っていることは、必ず子供も疑います。

ではどうすればそのような褒め方になるのか?

そのために必要なポイントは2つだと思っています。
①子供の視点に立ち、一緒に課題を解決すること
②子供ができそうな目標設定をすること
のふたつです。

ついつい、大人は自分の視点で物事を見てしまい、そして、自分ができることをなぜ子供ができないのか、と思ってしまいがちです。

でも、自分ができたことも、過去にはできなかったことがあるはずです。
そして、できないことがない、なんでもできる完璧なひとというのはこの世に存在しません。

ですので、まずできない子どもと同じ目線で立つことがはじめの一歩だと思います。

そして、ひとというのは、長くて遠い道のりは果てしなく感じて、諦めたくなりますが、目の前の一歩というのは簡単に踏み出せるものです。

ですので、最初から「うまく打つこと」を目標にするのではなく、もっと身近な目標を一緒に立てて、一緒に知恵を絞りましょう。

そこでできそうな目標を立てれば、子供も「やってみようかな」という気持ちにきっとなると思います。

千里の道も一歩から。

一歩ずつ成長していけば、きっと大きな目標にたどり着けます。

 

 

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 - 自ら動く選手になるための指導方法