ボールコントロール【テニス上達コラム】
2017/01/29
前回、脱力とコントロールについて、メールで実際にトライしていただいた事例をご紹介しました。
今回は、ではボールをコントロールするために必要なポイントは何なのか、といった点について解説していきたいと思います。
ボールをコントロールするためには、もちろんですがボールに当たる時の面の角度がひじょうに大事になってきます。
つまり当たる時の面をきちんと打ちたい方向にコントロールしておくことが大事なわけです。おそらくここまでは、みなさんがそう思われるでしょう。そして、この面の角度というのは数度変わっただけで、ボールが飛ぶ方向が数m変わってきます。
テニスというのは、対戦ゲームなので、ゴルフ等とは異なり、ボールが様々な場所に飛んできます。相手は、あなたの打ちにくい場所を狙って、ボールを打ってきます。そのため、いつも体の対して同じ場所でボールを取れればもちろんベストですが、正直なところ、なかなかそうはいかないケースもあります。
そのようなケースを想定してみましょう。
たとえば、打点が少し前になりすぎてしまったと想像してみましょう。体は前傾していきます。そうすると腕は下の方に向かっていきます。
では、この状態で手首に力が入り、固定するような形でラケットを持っていたらどうなるでしょう。おそらく面は下を向いていくことと思います。
一方で、もしそのような状況(体が前傾し、腕が下の方向に向いてしまう時)になったときに、ラケット面をあなたが打ちたい打球方向に打つことを再優先してむしろ手首の力を抜いていたらいかがでしょうか?
おそらくこの方が、ラケット面は作りやすいと思います。
ですので、動画内で私が申し上げているように、力の使い方や伝え方、という観点だけではなく、コントロールや様々な状況に対応するため、という視点でも力は抜いたほうが良いボール、良いコントロールができるのです。