打ち方を改善するために【テニス上達コラム】
2017/01/29
レッスンをさせていただいていて、時々なかなか動画だけでは伝えきれない部分があるなぁ、と感じることがあります。
出来る限り、皆様にわかりやすいように工夫し、お伝えをしているつもりなのですが、特に難しいと思うのは、言葉の捉え方です。
といいますのも、たとえば『今からすぐ帰ります』という言葉でも、ある人にとっては、もうあと数十メートルが『すぐ』かもしれませんし、ある人にとっては、あと30分が『すぐ』かもしれません。
このように人によって言葉の捉え方というのはどうしても変わってきます。
たとえば、『力を抜く』という単語を一つ取っても、人によってその捉え方は変わってきます。
ある人は、身体全体の力を抜くかもしれないし、ある人は、手先だけの力を抜こうとするかもしれません。
その部分は、その人それぞれの身体感覚がベースになります。その人が普段どのような身体の使い方をしているかによって、『力を抜く』と言われた時に、『あ、ここの力だな』という視点が変わってきます。
ですので、私も出来る限り、『どこの』力を抜く、であったりとかを具体的にお伝えしようとは思っているのですが、一方で動画では、なかなか難しいな、というのも感じています。
そこで、一つ動画をご覧いただく時に、このようにおすすめしてみたいというのがあります。それは、何か意識をされようとする時に、言葉や意識で行うのではなく、動作や動き方を見て、感じるようにしてみていただけたら、ということです。
人の目というのは、実はとても多くの情報を取り入れています。その中には言語になっていない情報もあります。まさに百聞は一見にしかずです。
そして、言葉で考えたりしてしまうと、その言葉というのは、これまでのあなたの捉え方の中でしか表現できていないので、これまでと異なった打ち方や捉え方をするには、逆にそれが壁になってしまうケースがあります。
ですので、動画を見ていただくときには、もちろん考えて、理論立てて捉えていただくことも大切なのですが、逆に、見て、感じる、という意識でも見ていただくと、さらに良い効果を発揮するのではないかと思います。
ぜひよかったら試してみてください!