試合で勝つためのメンタル改善法⑨ 『緊張した場面で実力を発揮するメンタル』
2016/01/20
ポイント『最も緊張した場面をイメージ』
いつも大事なところでダブルフォルト
4-2のサービスゲーム
このゲームをキープすれば、5-2になる
そのままキープしていけば1ブレイクアップで逃げきれる
いまポイントは、30-15
このポイントをとれば40-15と少し離せられる。
ファーストサービス、少し気負ってしまって、フォルト。
そして、セカンドサービス
これをフォルトしたら、30-30になってもつれる。
いやなメンタルが顔を出す
身体がかたくなる
練習の時の悪いイメージが頭を駆け巡る。
でも、きっとだいじょうぶだと信じて、打つ。
結果は、
フォルト
なんて経験ありませんか?
どうすれば緊張した場面でも安定したメンタルでプレーができるのか
では、どうすればそのような場面でも安定したメンタルでプレーができるのでしょうか?
まず、最初のポイントは、
ゲームの緊張した場面をイメージして練習するメニューを取り入れる
ことです。
練習は大きく分けると、
①できないものをできるようにするための練習(主に技術的な課題など)
②できるものをどう使うかという練習
に分けられます。
ですので、なんでもかんでも試合の緊張した場面をイメージして行うのではなく、特に②の練習を行う際にイメージして行うとより効果を発揮します。
この時のポイントは、できるだけありありとイメージすることです。
あなたがこれまでで最も緊張した場面や、緊張する試合をイメージし、その試合をまさにいま戦っているような気持ちで取り組みましょう。
出来る限り鮮明にイメージ出来たほうが効果を発揮します。
ただ、残念なことに、これだけでは、なかなか改善していきません。
具体的にどのようにすれば、そのような場面でも安定したプレーができるようになっていくのでしょうか?
さらに一歩踏み込んで考えたいと思います。
どのように緊張しないようにしていくか
そのように緊張した場面を、冷静に紐解いていきたいと思います。
そういう時に考えていることというのは、おおよそ以下の様なことではないでしょうか?
もしこのリードを守りきれなかったら
せっかくここまでリードしてきたのに
相手が自滅してくれないかな
これをフォルトしたらどうしよう
このようなときに、顔をだすメンタルは、だいたいが
過去
未来
周りの環境(相手や気候条件等)
に意識が向いているケースということに気づかれると思います。
あれをやっておけばこうだったのに
もしこうなったらどうしよう
相手がこうだったらよかったのに
このように、過去や未来、自分以外の周りの環境に意識が向き出すと、弱いメンタルが顔を出すようです。
では、それを修正するためには、その逆のことをトライしてみましょう。
つまり、『今』『自分』に意識を向けることですね。
サービスであれば、これから行うサービス動作について意識を向けましょう。
特に具体的で技術的な観点を意識すると良いと思います。
振り返ってみると、そういう時のセカンドサービスでフォルトするときは何が原因でしょうか?
腕が縮こまってトスが低くなってしまう
振り抜けなくて、ネットしてしまう
回転のかかりが弱くなってしまう
様々な要因があると思いますが、それをまず整理しましょう。
そのうえで、試合の場面を想定しながら練習するときに、ネガティブなメンタルが顔を出しそうになったら、
『こういう時は、トスが低くなってしまいがちだから、ボールを突くテンポをいつもと同じに意識して、少し左手を高く残すようにトスをあげよう』
等のようなかたちで、具体的に自分が今できることを意識してみましょう。
そうすることで、『いま』『自分』に意識が向かっていきます。
ポイントは、いまから自分が行うべき行為をできるだけ具体的にしていくことにあります。
ただ漠然と『いま』『自分』を意識するのではなく、具体的に自分が意識したほうがよい技術的なこと等にフォーカスするのです。
そのように練習を積み重ねることで、試合の緊張した場面でも、同じようなメンタルで行うことができていきます。