練習で何倍もうまくなるためのテニスノートのつけかた⑪
2016/01/20
ポイント『優先順位をつけよう』
何回かにわたって、各個別ショットの練習や、それを踏まえたドリル練習の作り方、考え方、メンタルの鍛え方を解説してきました。
今回からは、これまで出てきた課題や練習方法を、試合までの限られた時間のなかで、どう練習していくことで、『勝利』に結び付けられるのか、解説したいと思います。
どっちつかずで終わっていませんか?
おそらく、これまで、このブログを読まれ、実際に色々な局面を想定された方は、多くのショット練習や、ドリル練習をやる必要があるなぁ、という想いではないでしょうか?
また、日々練習していると、
『今日はこれを達成したいので、これを練習しよう』
と思っていても、
『あ~、なんかフォアハンド調子悪いなぁ』
等々、本来の目的と違ったことが気になってきたりしませんでしょうか?
そして、
あれもやらなきゃ、
これもやりたい、
これも。。。。
といった具合になってしまい、最終的に、1ヶ月練習をしてみたけれど、どの課題もきちんと改善していなかった、なんてことはありませんでしょうか?
それでは、どのようにして、自分の課題を整理していけばよいのでしょうか?
最も効果が大きそうなことから優先順位をつける
課題を整理するうえで、考えていただきたいことは、どのショット練習やドリル練習を行うと、最も試合で効果が大きそうか、ということです。
過去の試合を振り返っていただきながら、まず、どのショットやプレースタイルを身につけることで、最もポイントが取れそうかを考えてみます。
たとえば、できるだけネットでポイントを獲得したい選手がいたとします。
この選手は、ファーストサービスでのポイント獲得率はある程度高いので、セカンドサービスやストロークラリー、リターンからいかにネットにつなげるかが課題だとします。
そのときに
『セカンドサービスからの展開』
『ストロークラリーからの展開』
『リターンからの展開』
のすべてに一気に取り組もうとしても、なかなか全てをうまくなることはできません。
そうしたときに、試合を想定した時に、どの局面を改善することで、最もポイントが取れそうかを考えてみます。
また、もしかしたら、ある局面をしっかりと練習することで、他の局面が生まれにくくなるかもしれません。(たとえば、リターンやセカンドサービスからの展開をしっかりと練習してすぐにネットが取れれば、ストロークラリーからの展開は生まれづらくなります。)
あるいは、ある局面をしっかりと練習して改善することで、別の局面で思い切り良くプレーができるかもしれません。(たとえば、セカンドサービスでのポイント獲得率があがってくれば、ファーストサービスでも思い切り良くプレーができ、さらにファーストサービスでのポイント獲得率もあがるかもしれません)
このように、色々な可能性を考えながら、最も効果が大きそうなものから、優先順位をつけましょう。
優先順位をつけることで、最短で上達していくことができます!