しくじらないためのテニスの取組み方!こんなふうに考えていたら要注意!第16回
2017/01/10
グリップを変える決断
前回のメルマガでは、周りの評価が行動基準になっていることをお伝えしました。
さて、そうなってくると、果たして自分が何のためにテニスをやっているのか、という壁にも当たりました。
ここで、テニスをやめる、という選択肢もあったと思います。
ですが、テニスをやめる、という決断はしませんでした。
ここで何よりも自分が嫌だったのは、
『ここまでやってきて、自分が何も変化していない、成長していない』
ということでした。
ですので、勝負に勝つためではなく、自分が変化し、成長するためであれば、努力できる、真剣になれる、と思ったのです。
そして、この時に一つの決断をしました。
フォアハンドのグリップを変える、という決断です。
この時の私はかなり厚いグリップで持っていました。
そして厚いグリップが手首の力みを生んでいました。
ですので、身体をうまく使っても、手首の力みによって、スイングがうまくいかないようになっていました。
当時の自分では、ここまで整理して考えていれませんでした。
ですが、当時何度も手首に痛みが来たりしていたので、そこが肝であることはなんとなく認識していました。
そのため、直感的にグリップを変えようと思いついたのです。
このグリップを変える決断、というのは当時の自分にとっては、ひじょうに大きいもので、ある意味で、グリップを変えると、これまでの自分の打ち方をゼロから再構築しなければならないくらいの意味を持っていました。
実際にグリップを変えた後は、ホームラン連発でした。
そして、大学4年生の最後の試合まで残すところ、半年くらいしかありませんでした。
しかし、それ以外に進む道はないと思っていました。
なんとか今の打ち方や力みをごまかして戦おうとしても、結果が出ないのは目に見えていました。
(続く)