しくじらないためのテニスの取組み方!こんなふうに考えていたら要注意!第21回
2017/01/10
目標のインカレに出場できたのか??
そして、最後の決勝戦を迎えます。
実は決勝戦は、あっけないものでした。
相手の選手はあまり経験のある選手ではなく、たしか6-0、6-1くらいのスコアだったと思います。
自分では拍子抜けでした。
あれだけ苦労して、なかなか手に入らなかったものが最後一番大変だろうと覚悟をしてのぞんだら、あっけなく手に入ってしまったかたちでした。
とうとう念願の関東学生本戦大会に出場です。
もし1回勝ち上がれば、インカレにも出場することができるものでした。
そして、組み合わせのドローも決して悪いものではなく、相手の選手も予選上がりで、ものすごく強い選手というわけでもありませんでした。
ですが、自分の中で、これまでとは違う感覚が出てきました。
昔の自分は、とにかく結果が欲しくて、試合での戦績や周囲からの評価を欲していました。
ですが、なかなか結果が出ず、変化を迫られました。
そのようななかで、何のために自分は戦うのかを自問した場面がありました。
そして、そこで自分の支えになったのは、「自分を成長させる」というものでした。
そして、この時、自分は自分がたしかに成長した姿を実感しました。
自分が不安と闘いながらも、信じて地道に積み重ね、そして、結果として自分のテニスは大きく変わりました。
試合に取り組む姿勢も大きく変わりました。
そして、自分が成長できた、と思った瞬間に、それ以上の頑張りをするためのエネルギーが切れてしまったのです。
本戦一回戦のスコアはたしか、3-6,4-6位だったと思います。
大きく負け越したわけでもなく、技術レベルもそれほど変わらない相手だったと思います。
ですが、やはり「なんのために戦うのか」というエネルギーが切れてしまったので、どうしても集中力を高く維持し続けることができませんでした。
以上が、私がしくじってきた選手時代の話になります。
これまで、私が選手時代、どんなことを考えてテニスに取り組んできたのか、そしてどのようにして成果を出してきたのか、というお話をさせていただきました。
次回、皆さんにお伝えしたいことをまとめて、このシリーズを終わりにしようと思います。
(続く)