メンタルコラム4【テニス上達コラム】
2017/01/29
前回のコラムでは、過去の失敗経験が『恐れ』や『不安』につながっている、というお話をさせていただきました。そして、その失敗経験を一つずつ成功体験に塗り替えていくことで『土台』をしっかりしたものに塗り替えていくことができる、とお伝えさせていただきました。
では、この失敗経験を成功体験に塗り替えていく、ということはどういうことを意味するのでしょう。少し掘り下げていきましょう。
『失敗』というのはつまり『ミス』のことです。もちろん、アウトやネットという失点もミスですが、さらにレベルがあがっていくと、自分の狙い通りのコースや球種でコントロールできなかった場合もミスの中に入るでしょう。
失敗経験を成功体験に塗り替えていくためには、この『ミス』を減らしていくことが必要になります。そして、この『ミス』が生まれた背景には必ずそのミスを生み出す原因があります。つまり、原因を改善していけば、必ずミスは減っていくわけです。あとは、そのミスを生み出す原因を無くすように練習をするのみなわけです。
たとえば、ラリーが安定しない、ミスをしてしまう、という失敗経験があるとしましょう。その原因は、普段の練習中にミスをしてしまった失敗経験が不安を生み出しています。
では、そのミスはなぜ生まれてくるのでしょう。たとえば、打ち方の問題があるかもしれませんまた、たとえば、ボールとの距離感の問題があるかもしれません。
いずれにしても、なにかしらミスを生み出す原因があるから、そのミスが生まれてくるわけです。
少し話を整理してみましょう。
1.不安になるのには
2.過去の失敗経験がそうさせ、
3.その失敗経験は改善途上の技術によって生み出される
とお伝えしてきました。
ですので、
1.改善途上の技術を磨き、ミスの原因を無くすと
2.成功体験が増えていき、
3.不安が減っていく
という好循環になっていきます。
(続く)