メンタルコラム３【テニス上達コラム】

 

 

前回のコラムでは、試合で高いパフォーマンスを発揮するためには、実は試合中に出来ることは限られていて、それまでにどれだけ技術という土台を積み立ててきたか、ということが大切であるとお伝えしました。

では、この土台をいかに試合までに積み立ててくるか、ということが試合で高いパフォーマンスを発揮するための大事なポイントになってきます。

ではこの『技術という土台』と『試合での緊張』についてもう少し掘り下げてみましょう。

試合での緊張はどこから生まれてきているのでしょうか？もちろん『勝ちたいから』とか『負けたくない』という想いから出ていることは確かです。

少し違った側面から見てみると、試合での緊張してしまう場合は過去に経験した『失敗』が、その緊張を引き起こしているケースがあると私は考えます。

自分では明確に意識していないかもしれませんが、過去にしたミスや失点等が、記憶として無意識に体が覚えてしまっているのだと考えます。

たとえば、練習で１本もミスをしていないショットを試合で打つとしましょう。たしかに、ゲームの場面では多少緊張するかもしれません。ですが、失敗した記憶がなければ、失敗する理由がわからないので、それほど緊張しないでしょう。

これが、練習であまり入らなかったショットを打つことを想定したらいかがでしょうか？『もしかしたら入らないかもしれない』という想いが、頭の中を駆け巡るのではないでしょうか。

つまり、過去に経験した失敗が、自分の緊張を生み出しているのです。

そして、この失敗経験を一つずつ成功体験に塗り替えていくことにより、土台がしっかりとしたものになっていきます。

（続く）

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