テクニックコラム『あなたはラケットをどうやって操作していますか？ 』【テニス上達コラム】

 

 

前回のコラムでは、ボールをどう見るか、についてお伝えをさせていただきました。今回のコラムでは、適当なスイングができない２つ目の理由、『狙う感覚』について深掘りしていきたいと思います。

皆さんは、ボールを相手コートに狙おうとする時、どこに意識をおいて
狙っているでしょうか？

おそらく多くの方が、「ラケット面」を作ろうとしているのではないでしょうか？たしかに、ボールの飛ぶ方向はラケット面の向いている方向に飛んでいきます。

では、あなたは、体のどこの感覚でラケット面の向きを作ろうとされていますでしょうか？

ちょっとよくわからない、という方はこういうシーンを想像してみてください。

あなたは今、飛んでくるボールに対して構えを作っています。あなたは狙いたい方向（たとえばクロス）にボールを飛ばしたいと考えています。ですが、ボールの弾み方が予想と異なりました。しかし、もう足は動かす余裕がありません。

そのとき、あなたはラケット面をどのように合わせに行くでしょうか？

私の場合、あまり良いスイングが出来ていない時は、この時に手先を動かしてラケット面を作りに行っていました。

ですが、本来は手の力は抜いておき、体が回る力を伝えてスイングをしていくべきなので、そのように手先を動かしに行こうとすると、手打ちの要素が強くなっていってしまいます。

結果として、せっかく良い構えができていたとしても、ラケット面を手先で操作しようとするとその手先の力で打ちに行くことになってしまうわけです。

つまり、ラケットやラケット面をどこの力で操作しようとしているか、ということがポイントになってくるわけです。

（続く）

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