しくじらないためのテニスの取組み方!こんなふうに考えていたら要注意!第12回
2017/01/10
変化の予兆
名古屋に時々行ってコーチに習ったり、そのコーチが東京に来るときには一緒に練習をさせてもらったりしながら、何が正しい動きなのか、どう考えるべきなのか、ということは理解していきました。
ですが、どうしてもそれまでの自分の身体にしみついた動きや、物事の考え方というのはなかなか変わりません。
そうこうしているうちに2年生も終わっていきました。どんどんプレッシャーが高まっていきます。
周囲からは、『これだけやっているのに、なかなか結果が出ない』という視線も受けていました。ですので、なおさら『結果を出したい』と思い、力んでいました。
シングルスでは相変わらずなかなか勝てなかったものの、ダブルスでの個人戦ではペアに先輩の方と組ませていただき、時々勝ったりしていました。
そして、3年生の春の試合でのことでした。
予選の準決勝まで勝ち抜き、相手はシードのペア選手でした。
しかも、たしかインカレにも出場している選手でした。
ですが、前評判から、4年生で就職活動をしており、あまり練習をしていない、という噂がありました。
そして、試合をしてみると、なんとそのペアを倒すことができました。
続く決勝戦も勝ち抜くことができ、晴れて関東学生の本戦に出場することができたのです。
この時、客観的に見れば
・ダブルスなので、自分の実力だけではなく
・しかも相手ペアが満足とは言えない状態で、
勝ち抜いたので、正直なところラッキーな部分が大きかったです。
とはいえ、自分の中では、念願の「関東学生」になったわけで、とても嬉しく、同時に少し調子にのっていたのを覚えています。
そして、関東学生の本戦の試合を迎えます。相手はジュニアの頃から有望だった選手がいるペアでした。たしか同い年だったと思います。
試合前は、
「一回勝ち抜いたらインカレにもいけるから、これはもしかしたらインカレにも行けるのでは?」
という、パラダイスな発想をしていた自分がいました。
ですが、始まってみると、、、、
まったくボールのスピードについていけませんでした。
自分がボレーヤーに立っていて、ストレートアタックなどをされると、まったく反応できず、避けるので精一杯なくらいでした。
ペアを組んでいた先輩はスピードについていっているのに、自分だけが取り残され、結局負けてしまいました。
その試合、終わった直後は、あまり深く考えずに「まぁ、しょうがない」くらいの認識でしかありませんでした。
ですが、無意識に
・自分がまったくついていけていなかったこと
・目標とするレベルと自分とに圧倒的な差があるのではないか
ということを薄々感じ始めていたのだと思います。
この春の試合を皮切りに、秋にかけて変化が求められる出来事が起きていきます。
(続く)