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しくじらないためのテニスの取組み方!こんなふうに考えていたら要注意!第13回

      2017/01/10

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自分と向き合わざるをえないきっかけ

ダブルスとはいえ、関東大会への出場を果たしましたが、シングルスでは相変わらずなかなか勝てませんでした。

相変わらず、朝早くから夜まで練習漬けの日々を送ります。

また一般のオープン大会にも出場しては、負けて、という日々を繰り返します。

そんなある日のこと、急に起き上がるのもつらいほどの痛みを胸のあたりに感じました。ストレッチやアイシング等では対処しきれる範囲ではない、と感じれるほどのものでした。

そして、医者に行ってみると、、、

肋骨を疲労骨折していました。
きっと身体の使い方があまりうまくなかったので、負担がかかったのだと思います。筋肉の疲労が偏っていき、それが骨に負担をかけていた、という診断だったと思います。

たしか治るまでに1ヶ月くらいは安静だったと思います。特に入院などはしませんでしたが、テニスなどの運動は禁止で、ひたすらあまり無理をかけない生活をするように、とのことでした。

これまで、出来る限りの時間を練習に費やしてきた自分でしたが、それができなくなりました。
マッサージに行って、筋肉の負担を軽減したり、みんなが練習をしている間、出来る範囲でのトレーニングをしたり、といった日々が続きました。

悶々とした日々が続きます。
そして、自分の中で、
「本来考えるべきこと」と「考えてしまうこと」の両方を少しずつ認識していきました。

結果や成果を出すための考え方と、当時考えていたことは、ずれていました。
ずれていた点は、大きくふたつあります。
今回のメルマガでは、そのうちの一つをお伝えしたいと思います。

当時、何をかくそう、自分の心のなかでは、こんなことを思っていました。
「骨折したのだから、勝てなくても仕方がない」

つまり、『疲労骨折』を『正当な理由』として掲げていたわけです。

疲労骨折をしている間、こんなことを考えていました。

『疲労骨折して練習できない期間があったから勝てませんでした。』

今だったら、考え方がずれている事がわかります。

そもそも、取り組む前から勝てない理由を探していました。
本来は、どんな状況であっても、理由を問わず目的・目標を達成するために、いま何ができるのかを考えるべきです。
たとえ、骨折していても、その現状自体は変えようがないので、だとしたら、今何が出来るのかを考えるべきです。

そして、そのことは頭では理解していました。実行しようともしていました。
色々な本を読んだり、名古屋のコーチにも言われていました。

でもその一方で、ダメだった時の言い訳を用意しようとしている自分がいました。無意識のうちに、自分を守ろうとしていました。

一生懸命取組み、全てを賭けてやり尽くしました、と言い切れるまで、言い訳など考える暇もないほどに、取り組んで、でもそれでも結果が出なかったときの自分を受け入れられませんでした。
だから、そこから自分を守るために、勝てない理由を常に探していました。

そのため、『疲労骨折』は自分にとっては、勝てない理由、結果が出ない理由としては、自分にとっては格好の材料だったのです。

なぜなら、誰もが納得してくれます。

「大学四年間、部活でやってたんだ!すごいね。強かったの?」
「とんでもないです。途中で肋骨を疲労骨折してしまって、なかなか試合では結果を出せなかったんです」

いかにも、理由としては成り立っています。

本来考えるべき物事の見方は、頭では理解していました。でも、心の中で『正当な理由』を掲げようとしていた自分との葛藤が始まっていました。

(続く)

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